こんにちは、防府市の主婦なんたんです^^

山口県内の紅葉の名所のひとつ、防府市にある毛利氏庭園
中でも表門から一直線に植えられ、内庭のいたるところにあるカエデの木は、新緑の時期には鮮やかな緑が美しく輝き、秋には真っ赤に色づく葉が訪れる多くの人々の目を楽しませます。

昨年の秋に子どもたちと毛利氏庭園の紅葉を鑑賞してきましたので、今回は昨年の紅葉の様子と国宝展についてご紹介します。

毛利氏庭園の紅葉

毛利氏庭園の紅葉 見ごろは

毛利氏庭園は、毛利氏がつくった本邸と庭園です。
現在、国の名勝に指定され、本邸は一部が博物館として開放されています。

また庭園には四季折々の木々が植えられ、秋には多くの方々が紅葉を見に訪れます(本邸と内庭は有料)。

気候によって変わりますが、例年の見ごろは11月中旬から下旬頃

見ごろの時期になると、多くの方がカメラを持ってこちらに訪れます。
わたしが訪問した時にも、何人かのカメラマンさんが撮影にいらっしゃっていました。
訪れた時期よりも少し後に通りかかると、駐車場には他県ナンバーの車や観光バスが何台も。
やっぱり紅葉の名所ですね。

毛利氏庭園の紅葉見どころ・表門から前庭まで

まず表門をくぐると、右側に一直線にカエデ並木が並びます。
毛利氏庭園の紅葉のいちばんの見どころは、こちらの並木道といってもよいのではないでしょうか。

わたしが訪れた時にはまだまばらな色づきでしたが、こちらも見ごろに一斉に色づいたころには、素晴らしい光景です。
こちらの表門から前庭までは無料で見学できますので、気軽に訪れることができます。

売店の方にお話を伺うと、表門からのカエデ並木は日陰になりやすい場所なので、色づきが遅めなのだそうです。
内庭は日向になる場所が多いので、並木道と内庭とは色づきの時期にどうしても差が出るそう。
自然のものですので、難しいですね。

表門からの道を進んでいくと、右側に川にかかった石橋があります。
その橋とカエデがまたとても風情があり、カメラでの撮影にもおすすめです。

毛利氏庭園の紅葉・内庭の景観もおすすめ

券売所で券を買うと、内庭に入ることができます
こちらには毛利博物館と庭園とがあり、どちらも見学できる共通券と、庭園のみ、博物館のみの券があります。

わたしが行ってみた時には、表門からの路傍庭園のまばらな紅葉に比べ、内庭はかなり色づいていました。
やはり色づきに差があるんですね。

内庭の紅葉撮影には、ひょうたん池かそばのあずまやから本邸を臨むアングルがおススメ
池と紅葉、そして奥に見える毛利氏本邸が奏でる風情が素晴らしいです。

また、庭の奥にあるハナショウブ池の周りのカエデも見どころのひとつです。
せせらぎ沿いに植えられているカエデが紅葉している様子は、とても美しく映えます。

庭園入口あたりにある黄色のカエデも素敵ですよ。

なお毛利氏庭園では、紅葉の夜間ライトアップは実施していません

毛利博物館特別展「国宝」

秋の紅葉時期とともに毎年行われているのが、毛利博物館で行われる特別展「国宝」です。

西日本有数の博物館・毛利博物館

戦国時代、「三本の矢」の伝説で有名な毛利元就以来、西の雄として名をはせた毛利家。
関ヶ原の戦いで西軍についたため、周防と長州の2国に減じられてしまいましたが、歴代藩主の努力で力を蓄えた長州藩は明治維新を実現、その功績から最後の藩主元徳は公爵となりました。

毛利博物館の前身は、公爵毛利家の本邸として大正5年に完成した邸宅です。
邸宅はとても広く、美しい和風建築。中庭も表庭も素晴らしく、毛利家の財力がどれほどのものだったかがうかがえます。

とくに2階から眺める庭園と防府の街並みはおすすめです!
庭園の木々の色づきがとても美しく、穏やかな静けさに包まれてずっとそこに佇んで眺めていたくなるほどです。

重要文化財の中で国宝を鑑賞

そんな歴史と力のある毛利家には、美術工芸品・歴史資料約2万点が遺されています(これらの資料のうち、国宝が4件7点、重要文化財が約9千点)。
毛利博物館は、西日本でも有数の博物館として知られています。

この国宝展では、収蔵品の中でももっとも有名な雪舟の描いた国宝「四季山水図」(山水長巻)、あわせて国宝の「古今和歌集(高野切本)」や「史記」、「菊蔵腰刀」などを一同に公開します。

国宝特別公開期間:2023年(令和5年)10月28日(土)~12月4日(月)(会期中無休)
開館時間 9:00~17:00(入場16:30まで)


重要文化財である旧大名家の生活空間とあわせて国宝を鑑賞できるのは、ここ毛利博物館のみ
です!
ぜひ紅葉とともに国宝を拝観しにいらしてくださいね^^

(令和2年パンフレットより)

「四季山水図」は16メートルにも7及ぶ長大な画巻で、日本水墨画の最高傑作と言われています。
古今和歌集はわが国初の勅撰和歌集で、全二十巻のうち完本として残っているのは毛利家所蔵の巻八と、巻五、巻二十だけです。

毛利博物館、相互割引についてはこちらの記事でご案内しています。
毛利博物館(旧毛利邸)【防府市】お宝いっぱいの豪華な邸宅・歴史や見どころを探検!!

毛利氏庭園 詳細情報

所在地 防府市多々良1丁目15-1
TEL 0835-22-0001
営業時間 9時~17時(最終入場16時半)
休館日 12月22日~12月31日
駐車場 120台(無料)
アクセス ◇公共交通機関の場合
・JR山陽本線 防府駅より約3km(駅にレンタサイクルあり)

・防府駅天神口2番乗り場より防長バス「毛利本邸入口」バス停下車 徒歩6分
◇車の場合
・山陽自動車道防府西、東ICから車で15分

毛利氏庭園、毛利博物館の料金 

区分 毛利博物館・ 毛利氏庭園共通 毛利史博物館のみ 毛内氏庭園のみ
大人 1000円(900円) 700円(630円) 400円(360円)
小中学生 500円(450円) 350円(315円) 200円(180円)

※(  )内は団体料金(20名以上)

◇毛利博物館・国宝展料金◇

区分 毛利博物館・ 毛利氏庭園共通 毛利史博物館のみ
大人 1200円(1080円) 1000円(900円)
小中学生 600円(540円) 500円(450円)

※(  )内は団体料金(20名以上)

まとめ

秋の毛利氏庭園は、色鮮やかで美しい紅葉とともに、毛利家所蔵の国宝はじめとする所蔵品と重要文化財である旧大名家の生活空間を拝見できる、絶好の観光スポットです。
防府市民としても、もっと毛利氏庭園、本邸のすばらしさを多くの方々に知っていただきたい・・・!実際に何度も足を運ぶことで、その思いをより強くしました。

ぜひ紅葉の時期に山口へおいでの際は、こちらの毛利氏庭園においでくださいませ。
美しい紅葉と歴史ある文化財がお待ちしています^^